横浜市道路局は9日、「相模鉄道本線(鶴ヶ峰駅付近)連続立体交差事業」において、鉄道を地下化する方式を採用すると発表した。
同事業は、相鉄本線の西谷~二俣川間2.7キロメートルの連続立体交差化を行うもの。この事業により、開かずの踏切5箇所を含む計10箇所の踏切が廃止される。事業主体となる横浜市では、2016年度より測量や地質調査などを行い、高架方式との比較検討を行った上で、踏切除去数やまちづくりへの寄与、費用などを考慮し、地下方式を選定した。
この連続立体交差事業により、ピーク時に1時間あたり40分以上遮断する「開かずの踏切」による渋滞の解消や、鉄道により分断されていたことによる緊急活動への支障の解消、鶴ヶ峰駅周辺のまちづくりの進展などが見込まれる。
同事業は今後、国の着工準備採択を待った後、国との協議や事業認可手続きなどを含む着工準備期間に5年を掛け、その後着工する流れとなる。
相模鉄道では現在、相鉄本線天王町~星川間でも連続立体交差事業が事業中となっている。同区間は2017年3月に下り線の高架化が終了しており、全線高架化完成は2018年度を予定している。