川崎重工業は25日、ニューヨーク市交通局向けの新型地下鉄車両「R211」の受注内定を受けたと発表した。
受注が内定した地下鉄車両は、ニューヨーク市交通局向けの新型車両「R211」。受注数は535両で、約14億米ドル(約1581億円)の金額内示を受けた。車両の構体は、ネブラスカ州にある同社系列のリンカーン工場で製造。機器の取り付け、最終組み立て、機能試験は、同工場とニューヨーク州のヨンカース工場の2か所で行うとしている。2020年から2023年にかけて納入する予定。
R211車両は、ニューヨーク市交通局地下鉄の既存車両「R46」の置き換え用として導入。LED照明、デジタル表示機のほか、円滑な乗降のための広いドアを装備している。
同社はこのほか、今回の契約でのオプションについても発表。オプションによる車両数は最大1077両で、全てのオプションの行使により、製造総数1612両、受注総額約37億米ドル(約4033億円)と、同社の鉄道車両受注案件で最大規模になることを明らかにした。