西日本鉄道は25日、2019年春に運転開始予定の新しい観光列車の概要を発表した。愛称は「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」とし、新鮮食材を味わえる列車とする。
この観光列車は、沿線地域の新鮮食材を、列車内のキッチンで調理して提供する、料理にこだわった列車。車両は、既存の6050形3両編成1本を改造する。
車体デザインは、キッチンクロスをイメージした赤いチェックで、料理が楽しめる列車や清潔感を表現するほか、沿線の緑豊かな風景に映えるものとする。また、沿線の観光資源や特産品、産業遺産をイメージしたロゴを、車体各所に配置する。
車両内部は、テーブルと椅子を中心とした配置とする。2号車には窯を中心とした大型オープンキッチンを設置し、列車内で出来たての食事を提供する。このほか、1号車と3号車には同社初となるトイレを設置する。
内装デザインは、筑後の「ものづくり」の魅力を発信するものとする。天井には手編みの竹細工、壁面には城島瓦やTINパネル、床にはバラストを加工した大理石を使用するほか、椅子やテーブルには、480年の歴史を有する大川家具を採用する。
「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」の運転開始予定は、2019年春。西日本鉄道では今後、2018年9月に運行予定や予約開始日、制服発表を、2019年2月に車両披露をそれぞれ実施し、営業運転の開始を目指していくとしている。