南海電気鉄道は25日、9000系の内装を更新すると発表した。新しい内装は、車両づくりを利用者と共に考えるプロジェクト「NANKAI マイトレイン」により決定する。
このプロジェクトは、同社の9000系車両の内装更新を前に、デザインを検討するためのもの。車内快適性やブランドイメージの向上を図るため、「愛が、多すぎる。」を具現化した車内空間を目指す。作業手順として、和歌山大学空間デザイン研究室講師の監修のにち、社内各部署から選定されたメンバーによりデザイン案を策定し、利用者の意見を参考にしながら更新を行う。
策定した内装デザイン案は4つ。「快適で、フレンドリー」をコンセプトとし、オレンジを基調に、陽気で遊び心のある車両を目指した「A案」、「ストレスフリー」をコンセプトとし、グリーン基調で清潔かつさわやかな空間を目指した「B案」、「わが家のリビングにいるような」をコンセプトとし、モノトーンのモケットや木目調の壁・床面を採用した「C案」、「健康/スマート」をコンセプトとし、青基調でスマートなデザインを目指した「D案」となっている。
各案については、2018年2月1日から3日まで、なんばCITY本館のガレリアコートにて、座席の座り心地や吊革の握り心地などを体験できる体験イベントが行われ、あわせて利用者からの意見を問う。4日から15日までの間は、Webサイトでも投票を受け付ける。
南海電鉄では、このプロジェクトにより更新時のデザインを決定し、2019年春に9000系4両編成1本のリニューアル完成を目指すとしている。