南海電気鉄道は8月29日、2009年春に観光列車を高野線に導入すると発表した。同社が進めている、高野山旅行における鉄道の魅力創出を目指す「こうや花鉄道」プロジェクトの一環として導入する。
車両は、2両1編成で、南海線の支線で走っている2200系の改造型。森林をイメージした深い緑色を基調とする車体に、大型窓に向けて設置した座席(「ワンビュー座席」)や、大手私鉄では唯一となる展望デッキスペースを車内に設置する。
指定席車両として使用し、既存の自由席車両2両と連結した4両編成で運行となる。高野線の橋本から極楽橋間を1日1~2往復の予定。
同社ではこの観光列車の導入に伴い、10月17日まで、列車の愛称を一般募集している。
愛称は8文字以内で、急勾配・急曲線の山間を縫いながら森林の中を走行し、世界遺産・高野山に向かう観光列車として、ふさわしく、わかりやすい名前が対象。「名付け親」には旅行券3万円などがプレゼントされる。応募方法など詳細は公式サイトへ。