JR東日本は6日、東京圏在来線の主要路線全駅に対し、ホームドアを導入すると発表した。
JR東日本ではこれまで、70駅へのホームドア整備を計画しており、2018年3月現在、32駅への整備が完了している。同社では今回、整備対象駅を拡大し、2032年度末までに330駅への導入を行うとした。
計画ではまず、2020年度第1四半期までに、山手線、京浜東北・根岸線を中心として、整備済みの駅を含む62駅にホームドアを設置する。続いて2020年度第2四半期以降、2032年度末頃までに268駅に設置を計画するが、駅の乗降人員や車両の扉位置などを考慮し、2025年度末までに中央快速線や埼京・川越線など、120駅程度で優先的に整備するとしている。
この整備計画の中で、同社は「スマートホームドア」の導入を積極的に進めるとした。スマートホームドアは、横浜線の町田駅で試行している軽量タイプのホームドアで、従来のホームドアに比べ、設置準備の簡略化などによる工期短縮が可能となっている。同社では、既に計画を進めてきた京浜東北線において、新子安、鶯谷、東十条、大宮などにスマートホームドアを導入するとしている。
JR東日本では、乗降10万人以上の駅等を優先し、国および地方公共団体の協力のもと、ホームドア整備を進めていくとしている。