JR東日本盛岡支社は23日、山田線宮古~釜石間の駅舎復旧工事の詳細について発表し、復旧駅舎のデザインを公開した。
今回発表されたのは、山田線宮古~釜石間(55.4キロ)で、東日本大震災によって被災した7駅のうち、織笠、浪板海岸、鵜住居の3駅。この3駅は、JR東日本が自社負担で駅舎を新設する。
各駅のデザインは、駅所在地域の特色を踏まえたデザインとした。織笠駅は、山田湾に浮かぶオランダ島をモチーフとした屋根の形状と、海の透明感をイメージしたデザイン。浪板海岸駅は、波頭をモチーフとした屋根の形状と、海への眺望に配慮したデザイン。鵜住居駅は、ラグビーのスクラムをモチーフとした千鳥配置の開口部と海の砂浜をイメージしたデザインとする。
このほか、磯鶏駅と津軽石駅では、被災した駅舎の修繕を行う。工事は4月以降順次開始し、8月までに5駅の工事を終了するとしている。また、陸中山田と大槌の2駅については、地元自治体が駅舎を新設する。
宮古~釜石間の運転再開は、2018年度内の予定。なお、復旧後は三陸鉄道に路線を移管する。