JR東日本は3日、延期していた中央快速線へのグリーン車導入時期を改めて発表した。新たな導入予定時期は、2023年度末。
中央快速線などへのグリーン車導入計画は、2015年2月に発表されたもの。従来の10両編成に加えてグリーン車2両を組み込み、12両編成へと増結し、2020年度にサービスを開始する予定だったが、2017年3月に延期を発表していた。
同線に導入するグリーン車は、58編成分の116両を新造する。東京駅における短時間での折り返しや、各駅でのスムーズな乗降を可能とするため、東海道線や総武快速線などで運行するグリーン車と異なり、乗降扉を開口幅1300ミリメートルの両開きとする。
また同社はグリーン車導入に加え、中央快速線および青梅線の全ての普通車に、トイレを設置すると発表した。固定編成・分割編成ともに東京駅寄りから4両目(グリーン車連結後は6両目)に、トイレを設置する。
JR東日本では、グリーン車導入とトイレ設置計画にともない、グリーン車運行区間全44駅の駅設備・線路・信号改良工事や、車両基地の改修工事を進めるとしている。また、2016年1月と2017年3月に延期を発表した青梅駅新設ホームの開業時期についても、2022年度完成に向け、工事を再開するとしている。