JR東海は5日、在来線全線区に対し、レーダー雨量を活用した運転規制を導入すると発表した。
レーダー雨量は、気象庁や国土交通省が地上に設置しているレーダーにより降雨状況を把握したもの。1キロメートル四方の降雨状況を面的に観測することで、従来の雨量計では捉えられなかった局地的な集中豪雨を把握できる。
現行のシステムでは、駅などに設置した雨量計を用いて、降雨量が規制値に達した場合に指令員に自動的に知らせることで、運転規制を実施している。新システムでは、このレーダー雨量の観測情報をシステムに組み込むことで、雨量計と同様に指令員に自動的に知らせ、タイムリーな運転規制の実施を実現する。
新システムの導入時期は、2020年6月。JR東海では、このレーダー雨量を活用したシステムの導入により、的確に運転規制を実施できるようにするとしている。