JR西日本は18日、新しい列車保安システムとして、「D-TAS」を2018年5月に導入すると発表した。
D-TASは、JR西日本が開発を進めていた新型の列車保安システム。主に、地上に設置したATS地上子による情報ではなく、車両に搭載したデータベースを列車の制御に用いるのが特徴。“Database oriented Train Administration System”の英語表記から、名称を「D-TAS」とし、2018年5月20日(日)に使用を始める。システムを搭載するのは、広島エリアを走る227系車両。山陽本線の西広島~岩国間で今回導入し、2019年春には、西広島~白市間を対象に加えるとしている。
D-TASのデータベースには、信号機、曲線、分岐器などの位置、制限速度の情報をあらかじめ登録。当該車両は、車輪の回転数で列車位置を把握し、データベースに登録した設備と照合し、制限速度を超えた場合に、自動的にブレーキがかかるようにする。データベースには、このほかにも各種地上設備の情報を登録。運転支援機能の充実につなげるとしている。