JR北海道は12日、花咲線を走る普通列車を使い、観光列車志向の運転や取り組みを行うと発表した。
対象となるのは、花咲線(釧路~根室間)の定期普通列車の一部。沿線の景勝地である別寒辺牛湿原(厚岸~糸魚沢間)と落石海岸(別当賀~落石間)を減速して運転する。スマートフォンアプリで沿線の見どころを音声で紹介するサービスも実施し、より車窓を楽しめるようにする。日本最東端の駅である東根室駅では、停車時間を拡大し、撮影を楽しめる時間をつくる。また、「かきめし」などの「ご当地弁当」のホームでの出張販売も実施する。
実施期間は、2018年6月1日(金)から。減速運転の対象となるのは、釧路駅8時18分発の根室駅行き、根室駅8時22分発の釧路駅行きの各列車。両列車での取り組みは、同11月30日(金)まで実施する。アプリによる音声案内と、予約によるホームでの弁当出張販売は通年で実施。2018年秋ごろには、キハ54形を対象に、見どころをラッピングした車両の運転も始める。
JR北海道によると、新たな取り組みは沿線地域住民との連携により実現。今後、花咲線沿線をより活性化したいとしている。