JR東日本東京支社は4月24日、乗務員が携帯しているタブレット端末に「異常時放送英文化アプリ」を導入、車内放送で使用すると発表した。
運用を始める異常時放送英文化アプリは、綾瀬運輸区の乗務員が開発したシステムを実用化したもの。同システムは、ダイヤ乱れが生じた際、予め登録した約4700種類の英語放送文の中から、放送する候補をタブレット上に出し、操作者が文を選択すると、英語音声を出力する仕組みで、2016年度に開発された。今回のアプリは、自列車のほか、他線区の情報も含め、乗務員が放送すると予測される異常時に関する候補文を日本語と英語でアプリ上で提案。乗務員が候補文を選ぶことで、英語音声をタブレット端末から出力し、車内放送として流すことができる。提案される放送文は、同社の運行管理指令が駅係員や乗務員向けに伝達した運行情報にもとづき、自動で変わるのが特徴。
同アプリは、2018年5月に使用を開始。タブレット機器から車内放送へ音声を直接出力するタブレット接続装置は、常磐線各駅停車を走るE233系車両に設置済みで、今後投入する新型車両にも同装置を搭載する予定としている。同社は、現行に比べ、より詳しい情報をより速く、訪日外国人旅行者に提供できるとしている。