JR東海は16日、在来線のパンタグラフの状態を確認するカメラを新たに5駅に導入すると発表した。
導入するカメラは、走行する在来線列車のパンタグラフを上方から確認するもので、駅構内に設置。パンタグラフに異常が見つかった場合、カメラの画像をもとに発生区間などを特定するために使っている。同社は、発生区間をより細かく絞り込み、原因特定の時間短縮を図るため、カメラ設置駅を増やす。対象は、東海道本線の興津、岡崎、金山、岐阜の各駅と、中央本線の高蔵寺駅。既設の9駅のカメラとあわせ、全14駅のカメラ画像を指令所から遠隔で確認するための改良もあわせて行う。工費は約6500億円。
今回のカメラ増設と、画像の遠隔確認の改良は、2018年6月末までに完了する予定。以後、画像確認のために係員を現地に派遣する作業もなくす。