南海電気鉄道は6日、高野山ケーブルカーで導入する新型車両のデザインを発表した。同ケーブルカーへの新型車両導入は54年ぶりとなる。
車体デザインは、欧州風の流線型車体に高野山・壇上伽藍の根本大塔をイメージした朱色を採用。国際色豊かな高野山のイメージと繋がる和洋折衷のものとする。また、大型窓ガラスの採用による眺望性向上を図る。このほか、1号車には寺社仏閣や特急「こうや」をイメージした白のラインを、2号車には高野山景色の緑に溶け込むオレンジのラインを施す。
車内では、内装全体に木目調の装飾を施すほか、座席には木材を使用する。また、照明には調光式LEDを用いた間接照明を採用する。これにより、和を基調とした自然と調和する内装で、癒やしの空間を演出する。このほか、床面への滑りにくい材質の採用、段差部への足元灯設置による安全性の向上、車いすを想定した扉の拡幅やスペース設置によるバリアフリー性の考慮なども図る。
新型車両の導入にあわせ、高野山ケーブルカーは巻き上げ機などの工事を実施する。工事期間は11月26日~2019年2月下旬で、同期間はバス代行輸送を実施する。