首都圏新都市鉄道は7日、新型車両TX-3000系を導入すると発表した。
TX-3000系の車両デザインは、現行のTX-1000系とTX-2000系のイメージを継承し、進化させたもの。車体は、現行車両を継承しつつ傾斜の強化やヘッドライトの形状変更により先鋭感を協調したデザイン。配色についても、現行車両のブルーとレッドを継承しつつ、配色パターンを斜めのラインとすることで、スピード感を表現する。
車内では、各ドア上部に42インチハーフの液晶車内案内表示器を搭載。また、連結面や座席袖仕切りには強化ガラスを採用し、車内の見通しを改善するほか、座席のクッション性改良、側面大窓ガラスへのUVカットグリーンガラス採用、吊り革の増設など、快適性を向上する。
機器面では、制御装置にSiC素子を適用したVVVFインバータを採用。前灯はLEDとし、現行車両のHIDと同等以上の明るさを確保しつつ、電力消費量を削減する。また、セキュリティ向上や異常時対応のため、車内防犯カメラや前方監視カメラを搭載する。
TX-3000系は、同社の2018~2020年度中期経営計画に盛り込んでいるもので、2020年3月に営業運転を開始する。6両編成の交直流車で、5編成30両を導入する。首都圏新都市鉄道の中期経営計画では、TX-3000系の導入により、最混雑区間における朝ラッシュ時の最大運転本数を、現行の22本から25本へと増やすとしている。