鉄道建設・運輸施設整備支援機構は11日、青函トンネル区間での北海道新幹線の高速走行試験を行うと発表した。実施時期は、2018年9月。
北海道新幹線の高速走行試験は、青函共用走行区間等高速化検討ワーキンググループが2017年12月にとりまとめた方針に従うもの。青函トンネル内と、同トンネル前後の区間が対象で、現行で時速140キロで同区間を走行している北海道新幹線の列車速度を向上させるための試験として、時速160~210キロの運転を行う。試験の実施箇所は、青函トンネル内。時速160キロ運転で、新幹線と在来線列車とのすれ違い試験を行うほか、下り線では、同200~210キロでの運転も実施する。
試験の実施期間は、2018年9月2日(日)から同19日(水)まで。同ワーキンググループでとりまとめた方針では、青函トンネル内での時速160キロ走行を2018年度末に行うとし、同トンネル内下り線での時速210キロ走行については、遅くとも2020年度に、特定の時期かつ一部の時間帯に開始することをめざすとしている。
【追記】鉄道建設・運輸施設整備支援機構は9月12日、台風21号および北海道胆振東部地震の影響で、青函トンネル区間での北海道新幹線の高速走行試験を延期すると発表した。