万葉線は20日、同社の旅客運賃の変更に関する届出を、北陸信越運輸局に行った。
届出を行った運賃変更は、同社の高岡軌道線、新湊港線が対象で、実施時期は2018年10月2日(火)を予定。大人片道の普通旅客運賃は、2キロまでが200円、2キロ超4キロまでが250円、4キロ超6キロまでが300円、6キロ超8キロまでが350円、8キロ超が400円とし、平均で16.4パーセント値上げする。5段階の料金制は継続し、現行で200円の区間は一部で据え置く。高岡駅~広小路間、広小路~旭ヶ丘間の「特定区間」は、現行の150円から200円に値上げする。据え置きとなる200円区間を除き、定期旅客運賃も値上げ。1か月の普通通勤定期は、現行の150円区間(特定区間)で、6480円から8640円、400円区間で、1万3270円から1万4400円などにする。通勤、通学をあわせた定期旅客運賃は、平均で14.7パーセント値上げする。
同社の運賃値上げは、2002年の開業以来初。今回の改定により、2018年からの4年間平均で13.8パーセントの増収が見込め、インフラ整備、収支の改善などを図るとしている。増収により同社は、安全運行の確保面で、線路の重軌条化、信号保安設備や変電所設備の更新、橋りょうの長寿命化など、利用者サービスの向上面で、旧型車両の冷房化、交通系ICカードの導入準備、越ノ潟駅の待合室整備などに取り組む。