JR九州は25日、リニューアル工事中の門司港駅について、2019年3月にグランドオープンすると発表した。
現在の門司港駅の駅舎は、1914年に開業したもの。1988年には鉄道駅として日本で初めて重要文化財に指定されている。リニューアル工事は、2012年より開始。開業当時の姿を復原するための工事が、駅舎の内外で進められてきた。
駅舎の外観は、外壁へ石貼り風にモルタルを塗布。屋根には天然の石盤を葺く。後年に設置された正面車寄せの庇は取り除く。屋根に設置された大時計は、九州初の電気時計という歴史的価値を尊重し、リニューアルにあわせ新調する。
内装についても、外観同様に創建当時の姿に復原する。かつての三等待合室は、淡い黄色に塗装した腰壁・天井や、白い漆喰壁のデザインに復原。また、構造補強も兼ね、エレベーターを新設する。旧三等待合室は、グランドオープン後はカフェとして活用する。レストランとして活用予定の2階食堂についても、こげ茶色のワニス塗装を施した腰壁と天井、白い漆喰壁など、かつての姿を再現する。
駅舎のグランドオープンは、2019年3月。オープンと同時に、かつて門司港駅で営業していた「みかど食堂」を再現した「みかど食堂 by NARISAWA」が、1階カフェと2階レストランにオープンする。駅機能については、2018年11月10日に切り替え。みどりの窓口と券売機を、復原駅舎に移設する。