東京急行電鉄は23日、大井町線に導入する有料座席指定サービスの概要を発表した。
座席指定サービスは、 大井町線を経由して田園都市線方面に帰宅する利用者の着席ニーズに応えるもの。サービスの愛称は、東急・品質・迅速の「Q」と、座席の「SEAT」を組み合わせた「Q SEAT」。急行列車に充当する6020系7両編成のうち、3号車をロングシートからクロスシートへ転換できる車両に置き換え、Q SEATサービスに使用する。座席数は45席で、うちクロスシートが36席、ロングシートが9席。座席には電源コンセントとカップホルダーを設置するほか、車内Wi-Fiサービスも無料で利用できる。また、3号車にはQ SEATのラッピングを実施する。
Q SEATサービスは、平日の夜間帯に運転する長津田行き急行列車5本で提供する。サービス提供区間は、大井町~鷺沼間。このうち、大井町~自由が丘間を乗降可能駅、二子玉川~鷺沼間を降車専用駅とする。たまプラーザ~長津田間はフリー乗降駅とし、指定料金は不要の取り扱いとなる。
Q SEATの利用には、指定料金が必要。料金は400円で、全区間均一とする。チケットは、大井町~自由が丘間の停車駅各駅窓口で発売するほか、インターネット上での「Qシートチケットレスサービス」も提供する。どちらの発売箇所でも、当日分のみの発売となる。また、車内の列車指定券の発売は実施しない。
座席指定サービスの導入は、12月14日。これに先立ち、Q SEAT提供車両を連結した編成を、11月中旬よりロングシート状態で営業運転する。また、東京急行電鉄では、利用客からの意見や感想により、運行本数の増発などの継続的なサービス改善に取り組むとしている。