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西武が新型特急001系を発表、愛称は「Laview」

2018年10月29日(月)11時7分

001系「Laview」(画像提供:西武鉄道)
001系「Laview」(画像提供:西武鉄道)

西武鉄道は29日、「西武鉄道 新型特急車両発表会見」において、新たな特急用車両「001系」を発表した。愛称は「Laview(ラビュー)」。

Laviewは、10000系「ニューレッドアロー」を置き換える車両。2018年度に8両編成2本、2019年度に同5本の計7編成を導入する。

車両形式は、西武鉄道の次世代のフラッグシップトレインとして、「いままでに見たことのない新しい車両」であること、「次の100年に向けた出発点である車両」などを表現し、100年を逆から表した「001系」とした。「00」には、無限(∞)の可能性の意味も込めているという。英語表記は「001_series(ダブルオーワンシリーズ)」。愛称の「Laview」は、「贅沢(Luxury)なリビング(Living)のような空間」、「矢(arrow)のような速達性」、「大きな窓から移りゆく眺望(view)」の意味を持たせた。これまでの特急車両、「レッドアロー」も意識したという。

デザインコンセプトは、「都市や自然のなかでやわらかく風景に溶け込む特急」、「みんながくつろげるリビングのような特急」、「新しい価値を創造し、ただの移動手段ではなく、目的地となる特急」。デザインを担当した建築家の妹島和世氏は、「モノとしてのデザインも重要だが、特急といろいろな人が出会って、いろいろな風景と出会うワクワクする体験を作れないか」と考えたという。

車両は、先頭形状を球面形状とした。側面の客室窓は、1350ミリ×1580ミリの大型のものを採用。「沿線の景色を大パノラマで楽しめる」というデザインで、妹島氏は「家の窓に通じるようなイメージ」を描いたという。車体カラーは、都市や自然の中に溶け込むデザインを実現するため、アルミ車体に塗装を施した。このほか、車両機器などは地下鉄への直通に対応した設計としている。

車内の座席には、手動式の可動枕や電源コンセントを搭載。座席背もたれに収納する背面テーブルのほかに、肘掛けに収納するインアームテーブルも設置する。このほか、23インチの大型車内ビジョンを通路上に2枚設置。停車駅案内やニュース・天気予報のほか、車載カメラによる前面展望映像の放映も実施する。サニタリ・パウダールームの改良やフリーWi-Fiの設置、西武鉄道初の採用となる車体動揺防止装置の採用により、車内快適性も向上させる。

Laviewの営業運転開始は、2019年3月。池袋線・西武秩父線の特急「ちちぶ」「むさし」に導入する。停車駅や特急料金は、現行と同様とする。運転開始日や時刻などについては、決まり次第発表するとしている。なお、西武新宿線や地下鉄への直通運転については、現時点では計画していないという。

2018年10月29日(月)15時56分更新

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