JR東日本は30日、中央線の特急列車を対象に、新たな着席サービスを導入すると発表した。
新たに導入するサービスは、常磐線特急「ひたち」などで導入している形態と同じもの。普通車における指定席と自由席の区分を廃止し、普通車全座席が指定可能となる。特急券は、座席を指定した指定席特急券としてのほか、座席未指定券としての発行も可能。未指定券では空席を利用できるほか、追加料金なしで座席指定もできる。なお、空席がない場合は立ち席での利用となる。
新サービス導入後の特急券は、指定席券・未指定券とも同額での発売となるほか、通常期や繁忙期、閑散期の区別はなくなる。新たな料金は、50キロまでが大人750円、100キロまでが大人1000円などで、現在の指定席特急券料金より低価格となる。車内で特急券を購入する場合は、座席指定を受けることはできず、駅での購入料金に加え大人260円、子ども130円を追加した車内料金での発売となる。また、サービス導入と同時に「えきねっとチケットレスサービス」を開始し、チケットレスによる利用では大人100円、子ども50円を引いた料金で発売する。
また同社は、新サービス導入にあわせ、「えきねっとトクだ値(乗車券つき)」をリニューアルすると発表した。新料金体系にあわせて料金を改定するほか、乗車日13日前の午前1時40分まで発売する「お先にトクだ値(乗車券つき)」を新たに設定する。このほか、「あずさ回数券」、「中央線料金回数券」、「信州特急料金回数券」は、新サービス導入と同時に廃止となる。
新サービスの導入時期は、2019年春。中央線特急のE353系への統一にあわせ、同サービスを導入するとしている。