JR東日本は4日、山手線E235系において、ATO(自動列車運転装置)などの試験を実施すると発表した。
山手線にて試験するATOは、同社がグループ経営ビジョン「変革 2027」にて掲げる「ドライバレス運転」の実現を目指すためのもの。現在他社が導入するATOの機能に加え、列車の遅れや急きょ設定した徐行制限速度などを反映し、最適な運転ができるものだとする。
試験では、E235系1編成を使用。山手線全線において、加減速などの車両制御機能や乗り心地の確認、想定する走行パターンの試験を実施する。また、運転士が運転中に必要な、制限速度や加減速、エアセクションなどの情報を運転台前面に投影する「ヘッドアップディスプレイ」の試験も併せて実施。これらの評価や課題の抽出を行う。
試験は、2018年12月29日、30日、2019年1月5日、6日の各日終電後に実施する。JR東日本は、最新技術を活用して仕事の機械化・システム化を進めることにより、利用客がより満足できる安全・快適な移動空間の提供を目指すとしている。