横浜市都市整備局と横浜市交通局、川崎市まちづくり局は23日、横浜市営地下鉄ブルーライン(横浜市高速鉄道3号線)を、あざみ野~新百合ヶ丘間で延伸すると発表した。
延伸計画は、現在のブルーライン終点であるあざみ野駅から、小田急線新百合ヶ丘駅南口までの約6キロを整備するもの。終点の新百合ヶ丘駅を含め、計4駅を新たに設ける。
新たに設置する駅は、横浜市青葉区嶮山付近、同すすき野付近のほか、川崎市麻生区の3エリアが設置候補地。同区のヨネッティー王禅寺付近に駅を設置する東ルート、王禅寺公園付近を通過する中央ルート、白山付近を経由する西側ルートの3案を検討する。新駅が設置される川崎市では、東ルートが最も整備効果が高い有力ルートとしており、2019年度中に1案を選定する。
ブルーラインの延伸計画については、2014年度に事業化へ向けた基礎調査が開始されていた。2016年には国土交通省交通政策審議会の答申において延伸計画が盛り込まれており、2017年度からは横浜市交通局による調査検討も進められてきた。
延伸区間の開業は、2030年が目標。建設事業や開業後の事業主体は、横浜市交通局が担当する。延伸区間の所要時間は約10分程度とし、1日あたり約8万人の需要を見込む。横浜市と川崎市は、この延伸事業により、横浜と川崎市北部や多摩地域を結ぶ、新たな都市軸が形成されるほか、川崎市や多摩地区からの新幹線アクセス強化を図れるとしている。