南海電気鉄道は26日、特急の利便性向上などを目的として、高野線と鋼索線のダイヤ変更を11月1日(土)に行うと発表した。
改正後の平日ダイヤでは、朝ラッシュ時、難波駅発の7時台に特急「りんかん」を1本設定する。また昼間時は、3月~10月の月・火・金曜日に、特急「こうや」と「りんかん」を上下あわせて4本増発する。夕方のラッシュ時では、橋本駅でのJR和歌山線との接続などを考慮し、難波発橋本行きの急行2本を快速急行に格上げし、橋本駅方面への速達化を図る。
土・休日ダイヤでは、特急「こうや」を上下あわせて2本、特急「りんかん」を上下あわせて4本増発する。また、現行ダイヤの特急「りんかん」の上下2本を極楽橋駅まで区間延長し、特急「こうや」に変更する。8時から18時までの難波駅の特急発車時刻を基本的に毎時00分発に統一し、8時台から22時台までを毎時1本の運転とする(18時台と20時台は2本運転)。
一方で、特急「こうや」の増発やこれまでの輸送実績などから、橋本~高野下間と橋本~極楽橋間の各停を、それぞれ最大で上下各1本ずつ削減する。また、一部の駅で停車時分を延長する。これは、乗務員の作業手順変更や朝の通学旅客の集中によって列車に遅延が生じているためで、一部の駅で各停の停車時分を10秒、優等列車の停車時分を30秒長く設定する。
南海高野線と中百舌鳥駅で接続・相互乗り入れしている泉北高速鉄道(大阪府都市開発)も、同日にダイヤ改正を実施する。
南海電気鉄道では近年、高野山の観光輸送や関空アクセスに力を入れており、近隣の他社線や関東地区で、高野山や難波~関西空港のアクセスを各種広告媒体やキャンペーン等でPRしている。またここ数年は、南海・空港線(難波~和歌山市・関西空港)でも特急列車を重点的にテコ入れしている。
(★記事・情報提供 キティラーさん)