西武鉄道は14日、新型特急車両001系「Laview(ラビュー)」を、報道陣に公開した。
001系という車両形式名称は、西武鉄道の次世代のフラッグシップトレインとして、「いままでに見たことのない新しい車両」であること、「次の100年に向けた出発点である車両」などを表現し、「100」を逆から表したもの。「00」には、無限(∞)の可能性の意味も込めているという。英語表記は「001_series(ダブルオーワンシリーズ)」。
愛称の「Laview」は、「贅沢(Luxury)なリビング(Living)のような空間」、「矢(arrow)のような速達性」、「大きな窓から移りゆく眺望(view)」の意味を持たせた。これまでの特急車両、「レッドアロー」も意識したという。
Laviewの車体は、先頭部を球面形状としたほか、アルミ製の車体をシルバーで塗装している。これは、「都市や自然のなかでやわらかく風景に溶け込む特急」というデザインコンセプトに基づくもの。側面の客室窓は、沿線の景色を大パノラマで楽しめるよう、1350ミリ×1580ミリの大型のものを採用している。
車内の座席には、手動式の可動枕や電源コンセントを設置。座席背もたれに収納する背面テーブルのほかに、肘掛けに収納するインアームテーブルも設けている。このほか、23インチの大型車内ビジョンを通路上に2枚配置し、停車駅案内やニュース・天気予報、車載カメラによる前面展望映像の放映を実施する。また、サニタリ・パウダールームの改良やフリーWi-Fiの設置により、居住性を向上する。
機器面では、西武鉄道初の採用となる車体動揺防止装置を両先頭車に搭載。車内設備のサービスアップに加えて乗り心地を向上させることにより、「みんながくつろげるリビングのような特急」を目指す。また、車両機器などは地下鉄への直通に対応した設計としている。
Laviewは、2019年3月16日に、特急「ちちぶ」「むさし」で営業運転を開始する。2018年度に8両編成2本、2019年度に同5本の計7編成を導入し、これまで使用してきた10000系「ニューレッドアロー」を順次置き換える。