JR東日本とPASMO協議会は15日、訪日外国人旅行者向けに、使用可能日数を限定した「Suica」、「PASMO」を発売すると発表した。
このICカードは、短期利用のインバウンド旅客に特化したもの。デポジットを省き、帰国時のデポジット払い戻し手続きを不要とする。また、使用可能期間も28日に限定する。利用手順は通常のSuica・PASMOと同様で、全国相互利用対象エリアでの乗車や、物販での電子マネー利用もできる。なお、帰国時にSF残高がある場合も、払い戻しはできない。
JR東日本は、「Welcome Suica」として発売。日の丸をイメージした赤や、白い桜を配置したオリジナルのデザインとする。発売額は、1000円、2000円、3000円、4000円、5000円、10000円の6段階を設定。デポジット不要のため、発売額全額がSF残高として利用できる。
PASMO協議会の加盟事業者は、「PASMO PASSPORT」として発売する。券面は、サンリオキャラクター「ハローキティ」などのほか、富士山や東京スカイツリーをデザイン。通常のPASMOの機能のほか、PASMOエリア内の施設や店舗で、PASMO PASSPORT専用の特典を受けられる。発売額は2000円で、手数料500円を差し引いた1500円がSF残高として利用できる。手数料を設定した理由については、カード払い戻しが不可能なことのほか、券面デザイン、特典の設定によるコストが掛かるためとしている。
Welcome SuicaとPASMO PASSPORTは、2019年9月1日に発売。発売箇所は、成田空港や羽田空港のほか、外国人旅行者の多い一部主要駅とする。