京浜急行電鉄は19日、空港線の一部区間で適用している加算運賃を引き下げると発表した。
空港線の加算運賃は、同線の延伸や輸送力増強にかかる工費、設備投資額等に充てるため、天空橋~羽田空港国内線ターミナル間と他の区間をまたがって乗車する場合に、基本運賃に加えて適用されるもの。同社は、加算運賃収入による設備投資額等の回収が進んだため、今回の引き下げを決定した。あわせて、羽田空港国内線ターミナル・羽田空港国際線ターミナル~穴守稲荷・大鳥居・糀谷・京急蒲田間の各駅相互間で設定している特定運賃を廃止する。
改定後の加算運賃は、現行の170円から120円引き下げて50円とするほか、大人1か月の通勤定期券で4390円、同通学定期券で1430円をそれぞれ引き下げる。引き下げに伴い、羽田空港国内線ターミナル駅からのICカード利用時の普通運賃は、泉岳寺駅までが現行448円から328円に、横浜駅までが現行478円から358円となる。特定運賃の廃止対象区間では、現行の20~30円の割り引きがなくなることで、引き下げ額が変わり、羽田空港国内線ターミナル~京急蒲田間が現行335円から245円となる。
加算運賃引き下げの実施日は、2019年10月1日(火)。同日に予定されている消費税率引き上げに伴う運賃改定については、変更認可申請を今後行うとしている。