東京メトロは26日、東京メトログループ中期経営計画「東京メトロプラン2021」を発表した。
同社は計画において、有楽町線・副都心線と半蔵門線に、それぞれ新型車両を導入すると発表した。有楽町線・副都心線に導入する車両は「17000系」。2020年度より導入を開始する。半蔵門線に導入する車両は「18000系」で、2021年度より導入を開始する。そのほか、日比谷線と丸ノ内線でも新型車両の導入を継続。日比谷線13000系は2020年度に、丸ノ内線2000系は2023年度に、それぞれ導入を完了する。
このほか、丸ノ内線と日比谷線、半蔵門線に無線式信号システム「CBTC」を導入。丸ノ内線と日比谷線は2023年度、半蔵門線は2024年度の導入を予定する。また、銀座線浅草駅の折り返し線を2021年度に供用開始するほか、南北線では2022年度に8両編成での運行を開始する。
利用客のニーズを捉えた取り組みとして、新たな企画乗車券の発売や、QRコードを活用したキャッシュレス化対応にも2019年度に取り組む。また、不動産事業や流通事業、海外での事業展開を進めるほか、新規事業の創出も推進する。AIやIoT、ビッグデータといった、新技術の開発や導入も実施する。
さらに、オープンイノベーションを推進し、新たな事業や価値を創出。また、MaaS(Mobility as a Service)アプリの提供といった、新たなモビリティサービスの実現にも取り組み、鉄道のみにとらわれない、シームレスな移動サービスの提供を目指す。
東京メトロプラン2021は、2019年度から2021年度までの3か年計画。東京メトロは、各種施策を確実に推進するとともに、新たな施策にも挑戦することで、持続的な企業価値の向上を目指すとしている。