神戸市は3月29日、阪急電鉄グループから北神急行線の譲渡を受けると発表した。
北神急行線は、神戸市の新神戸駅と谷上駅を結ぶ路線。神戸市交通局が運営する地下鉄、西神・山手線と相互直通運転を実施している。両線を直通して乗車した場合、神戸市営地下鉄と北神急行電鉄の双方の初乗り運賃が掛かるため、利用者の負担となっていた。
神戸市は運賃低減に向け、2018年末より北神急行電鉄の親会社である阪急電鉄と検討を開始。今回、北神急行線の運賃低減を図りつつ、交通局の経営的にも持続可能であると考えられる譲渡条件で、交通局が北神急行線にかかる資産等の譲渡を受けることについて、阪急電鉄グループと基本合意に至った。譲渡価格は約198億円で、残債務は引き継がれない。
譲渡後の一体的運行開始予定は、遅くとも2020年10月1日。運賃については、谷上~三宮間が280円となる水準を目指すとしている。