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箱根登山鉄道最後の「吊り掛け」が引退、103-107編成が7月ラストラン

2019年4月2日(火)12時39分

100形103-107編成
100形103-107編成

箱根登山鉄道は1日、100形(モハ1形)103-107編成を、2019年7月に引退させると発表した。

100形は、箱根登山鉄道の前身である小田原電気鉄道が、現在の箱根登山鉄道線の開業時に導入したチキ1形を改造した車両。このうち103-107編成は、箱根登山鉄道が保有する鉄道車両のなかで、「吊り掛け駆動方式」を残す最後の車両となっている。

吊り掛け駆動方式とは、モーターから車輪(輪軸)へと動力を伝達する方式の1つ。台車を構成する台車枠と、左右の車輪を繋ぐ輪軸にモーターを吊り掛けることから、この名称がつけられている。走行時に独特の低い駆動音がするため、鉄道ファンからの人気も高い。しかしながら、重量増やメンテナンスといった負担が大きく、現在の旅客用車両では「カルダン駆動方式」が主流。箱根登山鉄道でも、1000形「ベルニナ号」以降に導入した各形式ではカルダン駆動方式を採用しているほか、103-107編成以外の旧型車両も、吊り掛け駆動方式からカルダン駆動方式に改造して使用している。

箱根登山鉄道では、103-107編成の引退にあわせ、イベントの開催などを予定している。

2019年4月2日(火)12時39分更新
 

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