京成電鉄は11日、新型車両「3100形」を導入すると発表した。
3100形は、成田スカイアクセス線向けに導入する車両。「受け継ぐ伝統と新たな価値の創造」をコンセプトとして製造する。
車両外観は、成田スカイアクセス線を走行することを強調するため、同線の案内カラーであるオレンジを基調としたデザインを採用。空港アクセスのシンボルである飛行機や、沿線各所のイメージイラストを車体に描く。
車内では、背もたれが高いハイバック式の座席を採用。一部の座席は折りたたみ式とし、スーツケース置き場などとして使用可能とする。車内案内表示器は17インチサイズ2画面を採用。一部の案内表示器横には防犯カメラを設置する。また、プラズマクラスターイオン発生装置の導入や空調制御ソフトの見直しにより、車内環境を改善する。
搭載機器については、SiC素子を採用したVVVFインバータ制御装置を搭載。3000形の制御装置と比較し、消費電力を約15%削減する。行先表示器は大型化し、ホームからの行先・種別の視認性を向上する。その他の機器についても、最新技術を導入する。
3100形の営業運転開始は、2019年秋の予定。京成電鉄は、2019年度は8両編成2本を導入し、2020年度以降も同型式を継続投入するとしている。なお、京成グループの新京成電鉄は、3100形と共同開発した新型車両「80000形」を、2019年冬に導入するとしている。