JR北海道は15日、北海道新幹線の新函館北斗~札幌間を時速320キロで走行可能とする工事の実施を、国土交通省に対し13日に要請したと発表した。
今回の高速化工事の対象は、2030年度末の開業を予定する新函館北斗~札幌間の約212キロの区間。うち約8割を占めるトンネル区間に対しては、トンネル抗口に設置する緩衝工を延長。その他の約2割の区間では、防音壁のかさ上げや、これにともなう高架橋の強化を実施する。これらの工事により、当初計画では最高時速260キロ対応だった設備を、最高時速320キロに対応させる。
高速化工事は、当初計画の工事費との差額、約120億円をJR北海道が負担する。工事による時間短縮効果は、約5分程度としている。