鉄道友の会は23日、2019年の「ブルーリボン賞」と「ローレル賞」の選定車両を発表した。ブルーリボン賞には小田急電鉄の70000形を、ローレル賞には相模鉄道の20000系、叡山電鉄の730形「ひえい」を選定した。
70000形は、小田急電鉄が10年ぶりに投入したロマンスカー車両。「GSE」の相性を持つ。展望席やスタイリッシュな車体デザインといった小田急ロマンスカーの伝統の継承と、ユニバーサルデザインや新技術の採用が評価された。
20000系は、2022年度下期の開業を予定する、東急線を経由した都心方面への直通運転に対応した車両。相模鉄道の「デザインブランドアッププロジェクト」に基づき、車体をネイビー色に塗装している。明確なコンセプトを策定した後に、共通化に対応させるという意欲を打ち出した点を評価したという。
「ひえい」は、従来のデオ730形をリニューアルした観光用車両。「神秘的な雰囲気」や「時空を超えたダイナミズム」などをイメージしたデザインで、国内外からの利用者に対応しつつ、沿線の通勤通学輸送にも潤いをもたらすよう貢献していることを評価したという。