JR四国は27日、土讃線で運行予定の「志国土佐 時代(トキ)の夜明けのものがたり」について、車内デザインなどを発表した。
「志国土佐 時代(トキ)の夜明けのものがたり」は、同社の「ものがたり列車」シリーズの3列車目にあたる観光列車。キハ185系2両を対象に、「文明開化ロマンティシズム」をテーマにした内装に一新する。同テーマは、蒸気機関やロケットエンジンを表現し、明治期の装飾表現と融合したインテリアを使用。照明ポール、可変式テーブルの支柱は、機械配管を想起させるデザインとする。また、車両名称として、1号車に「KUROFUNE」、2号車に「SORAFUNE」をあてたうえ、1号車には蒸気船、19世紀末芸術など、2号車には宇宙船、宇宙空間などをそれぞれモチーフにしたデザインを採り入れる。車内設備では、窓向き、対面式の転換が可能な可変式テーブルを各車両に配備するほか、1号車には「高知家の団らんシート」、ガイドスタッフエリアなど、2号車にサービスカウンター、多目的トイレなどを設置する。ガイドの様子、列車の先頭展望をライブカメラを通じて各車両で流す設備も設ける。定員は、1号車が28席、2号車が19席の計47席。
志国土佐 時代の夜明けのものがたりは、2020年春に運行開始予定。土讃線高知~窪川間で運転し、列車名として下りの窪川行きは「立志の抄」、上りの高知行きは「開花の抄」を設定する。ダイヤ、車内で提供するメニュー等の詳細は、決まり次第順次発表するとしている。