首都圏新都市鉄道は5月31日、同社が運行するつくばエクスプレスを8両編成化すると発表した。
つくばエクスプレスは、東京都の秋葉原駅と、茨城県のつくば駅を結ぶ路線。2005年の開業以来沿線人口が増加しており、2018年度の朝ラッシュ時間帯混雑率は169%を記録している。2020年春には朝ラッシュ時の運転本数を現在の22本から25本へ増やすが、将来的にはさらに利用者の増加が見込まれる。同社は抜本的な対策として、今回の8両編成化事業に踏み切った。
8両編成化に際しては、各駅のホームや車両留置線の延伸、総合基地や変電所、各種設備の新増設を実施する。ホーム延伸については、秋葉原駅では約20か月の工事期間を見込んでいる。また、車両の調達も実施する。
8両編成化事業の設備供用開始時期は、2030年代前半を予定する。事業費は、設備関係の工事費が360億円程度で、車両調達費は未定。首都圏新都市鉄道はこの事業の実施により、輸送力を30%程度増強し、混雑率を150%以下まで低減するとしている。