JR北海道は12日、北広島駅改修計画の詳細について発表した。
北広島駅の改修は、北海道日本ハムファイターズの新本拠地となる球場を含む「北海道ボールパーク(仮称)」の開業に対応するもの。ボールパークへのアクセスには1試合あたり1万3500人が鉄道を利用する想定で、この利用客による混雑に対応すべく、ボールパーク最寄り駅となる北広島駅を改修する。
駅舎では、自動改札機を移設・増設。駅レイアウトの変更とあわせ、改札付近の混雑緩和を図る。ホームについては、札幌方面のりばとなる下りホームを千歳方面へ88メートル延伸。快速「エアポート」と普通列車の停車位置をずらすことで、ホーム上の混雑を緩和する。さらに、ホームと駅舎をつなぐエスカレーターを同一方向運転とすることで、試合開始前のホームから駅舎への移動、試合終了後の駅舎からホームへの移動を円滑にする。
同社は今後の調整事項として、ボールパーク~北広島駅間のピストン輸送バスの運行、利用客の滞留スペース確保、エレベーター改札口の新設などを目指すとした。また、ボールパーク隣接地への新駅建設の要望を北広島市から受けていることに対し、設備や工事費、地形などの調査を実施する。
北広島駅改修工事によって新設する設備の使用開始予定は、2023年2月。改修費用は約9億円を見込み、JR北海道が全額自己資金で負担する。