JR東日本東京支社は18日、「案内AIみんなで育てようプロジェクト(フェーズ2)」の共同実証実験を開始すると発表した。
同プロジェクトは、利用客のさまざまな質問に答える案内AIシステムの構築を目的としたもの。2018年12月7日から2019年3月15日にかけては、首都圏の6駅にてフェーズ1の実証実験を実施。新たな回答例の蓄積による回答率向上や、設置箇所における質問傾向の把握などが成果として得られた一方で、実証実験の認知不足や、周囲の目が気になることによる恥ずかしさ、多言語案内対応や具体的な質問の対応などの不十分さが課題として挙げられた。
フェーズ2では、上記の課題に対応するため、設置場所の見直しや、ディスプレイのデザイン変更、基本設定の4か国語対応化、乗換案内や周辺案内などの外部サービスとの連携などを実施。また、実験期間中に開催期間が重なるラグビー国際大会や、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックをふまえ、より訪日外国人旅行者を意識した実証実験に取り組む。
実証実験の実施期間は、8月5日~11月10日。東京、浜松町、品川、新宿、池袋、上野、横浜、羽田空港国際線ビルの各駅に、さまざまな形態の案内AIシステムを、あわせて35台設置する。