三岐鉄道は2日、国土交通省中部運輸局に対し、鉄道旅客運賃の変更認可申請を実施した。
旅客運賃の改定は、同社の営業赤字によるもの。各設備の老朽化が進む中で、安全対策と旅客サービス向上を実施するため、同社は1997年4月以来の運賃改定に踏み切る。改定後の運賃は、4キロ以内が現行の170円から190円に、25キロ超27キロ以内が同520円から560円などに変更となる。実施運賃の平均改定率は、大人普通運賃で11.681%、定期旅客運賃で15.730%となる。
運賃変更の実施日は、2019年10月1日。三岐鉄道は、これまで線路の重軌条化や駅設備の更新、各種割引乗車券の導入などに取り組んでいるとし、今後も公共交通機関としての役割を果たすとしている。