JR九州は10日、ドローンの開発・ソリューション事業などを展開するA.L.I.Technologiesと共同で、ドローンやAIを用いた鉄道施設の点検ソリューションを開発したと発表した。
今回のソリューションは、ドローン管制システムなど、A.L.I.が所有する「空のインフラ」に関する特許群と技術をベースに、JR九州が持つ、鉄道施設における画像解析を活用した調査や点検、枯れ木の早期発見技術などを掛け合わせた。これにより、労働力不足やインフラ老朽化、自然災害への対応といった課題の解決を、ドローンやAIの活用によって実現する。
両社はこの鉄道施設点検ソリューションの開発・実験を、2017年より取り組んできたという。今後は点検の効率化や高度化に加え、安全管理等の各種オペレーション改善へ向けた共同開発を進め、数年以内の点検ソリューション運用開始を目指す。
JR九州とA.L.I.は、点検ソリューションの導入により、さらに安全かつ効率的な鉄道運営を実現するとしている。