東京メトロとNTTは29日、「東京の魅力・活力の共創」などに関する協業に合意したと発表した。協業テーマは、「インフラの安全・安定性の向上」「移動の円滑性向上」「東京の魅力・活力の共創」の3点。
インフラについては、IoT技術を活用することで鉄道インフラのメンテナンス環境を改善。設備故障の予測精度向上や設備の有効活用などにより、安全・安定性向上を目指す。
移動の円滑性については、鉄道利用者の移動データをビッグデータとして活用。鉄道利用者に対しては混雑状況の「見える化」や他ルートの提案、東京メトロ側では駅係員の増配置などを実現し、2020年東京オリンピック・パラリンピック開催時などにおける駅や列車の混雑緩和を目指す。
東京の魅力・共創に関しては、NTTドコモのグループ会社が提供するシェアサイクルと、東京メトロの地下鉄路線網を連携。出発地から駅までの移動や、目的地での移動などをシームレスに連携したサービスを提供し、通勤需要や観光需要などに応える。
両社は、インフラの安全・安定化や移動の円滑性向上から、東京の魅力向上・発信に繋げていくとしている。