日本信号は12日、東京都交通局より、大江戸線に導入する無線式列車制御システム「CBTC」を全線一括受注したと発表した。
CBTCは、無線で各列車の間隔を制御するシステム。従来型の自動列車制御装置(ATC)のように物理的な閉塞区間を設けず、前列車との一定の間隔を保つ「移動閉塞」の概念を採用しているため、なめらかな減速や列車間隔の短縮を実現できる。
東京都交通局では、大江戸線の信号保安設備更新時期にあわせ、CBTCの導入を決定。今回、国内初の一社単独CBTCシステム導入プロジェクトとして日本信号がこれを受注し、CBTC地上・車上装置、電子連動装置を納入することとなった。
日本信号は、同社製のCBTCシステム「SPARCS」を海外で多数納入した実績を基に、安全で快適な大江戸線の実現に貢献するとしている。