JR東日本とJR東海、JR西日本は20日、在来線と新幹線におけるIC定期券のサービス向上策を発表した。
在来線では、各社のICカードサービスエリアをまたがる定期券について、SuicaやTOICA、ICOCAで購入可能となる。従来では小田原~熱海~沼津間のように各社のサービスエリアをまたぐ場合はIC定期券としては発券できなかったが、これを改善する。なお、各社のサービスエリアをまたがり、かつ定期券区間外まで乗車する場合は、自動改札は利用できない。
新幹線では、新幹線定期券「FREX」「FREXパル」を交通系ICカードでも発売する。新幹線の通勤・通学利用者もIC定期券をタッチして新幹線に乗車できるようになるほか、紛失時の再発行も可能となる。
また、在来線区間のIC定期券による「新幹線乗車サービス」を、従来のJR東日本管内やJR東海管内の一部エリアに加え、東海道・山陽新幹線の東京~新岩国間でも導入する。定期券区間内に新幹線停車駅が2駅以上含まれる在来線IC定期券が対象で、自動改札機を利用して、チャージ額で新幹線普通車自由席に乗車できる。
このほか、今回のサービス向上にあわせて、JR東海のICカード乗車券「TOICA」のサービスエリアを、熱海、国府津、米原の各駅まで拡大する。これにより、3駅からTOICAエリア内までの乗車時にも、交通系ICカードの利用が可能となる。JR3社は今回のサービス向上策について、2021年春より開始するとしている。