JR東日本は3日、山手線の新駅「高輪ゲートウェイ駅」の駅サービス設備などについて、概要を発表した。
同社は、この高輪ゲートウェイ駅について、「グローバルゲートウェイ品川」をコンセプトとした周辺再開発地域の核として、最新の駅サービス設備の導入・実証実験を進める場と位置付ける。
駅サービス設備としては、警備ロボットや清掃ロボット、駅案内AIサイネージなどを試行導入。駅案内ロボットや移動支援ロボットの実証実験も行う。自動改札機は、タッチしやすい新型機を試行導入。QRコードによる改札機利用のモニター評価実験も実施する。券売機周囲では、運賃表に液晶ディスプレイを設置し、日本語と英語の2か国語表示を実現。コンコースでは周囲の騒音に応じて放送音量を自動制御するシステムを試行導入する。
また、改札内には無人AI決済店舗「TOUCH TO GO」を常設店として初めて設置。駅構内で営業するスターバックスでは、ブース型シェアオフィス「STATION BOOTH」を設置するほか、日本航空と連携し、旅の魅力発信に関する実証実験を行う。
このほか、環境保全技術を導入した「エコステ」として、膜屋根採用による照明電力量の削減や太陽光パネル・風力発電機の設置など、環境にも配慮した設計としている。
高輪ゲートウェイ駅は、2020年春の開業を予定している。JR東日本ではあわせて、同駅の開業から同年9月上旬にかけて、「Takanawa Gateway Fest」の開催を発表。同駅前の特設会場にて、テクノロジーやアート、スポーツなど7つのカテゴリーのイベントを開催する。