東武鉄道と東京メトロは19日、東武線・日比谷線直通列車において運転する座席指定制列車の名称を「THライナー」とすると発表した。
THライナーは、東武伊勢崎線の久喜駅と、東京メトロ日比谷線の恵比寿駅の間で運転。平日・土休日ともに、朝時間帯に久喜発恵比寿行きを2本、夕・夜間時間帯に霞ヶ関発久喜行きを5本運転する。停車駅は、東武線内が久喜、東武動物公園、春日部、せんげん台、新越谷の各駅、日比谷線内が上野駅、秋葉原駅、茅場町駅と、銀座~恵比寿間の各駅。恵比寿行きは東武線内が乗車のみ、上野~霞ヶ関間は降車のみで、霞ヶ関~恵比寿間はフリー乗降。久喜行きは日比谷線内が乗車のみ、東武線内は降車のみの取り扱いとなる。
車両は、日比谷線直通用の東武70000系をベースに、座席をロングシートとクロスシートで切り替えられる仕様とした「70090型」を使用。車内ではフリーWi-Fiを提供するほか、座席にはコンセントやドリンクホルダー、荷物フックを設置する。車両外観も、70000系を基にスピード感と先進感を表現したデザインとした。
列車名の「TH」は、「東武線(TOBU)と日比谷線(HIBIYA)を結ぶライナー」、「東京(TOKYO)とホーム(自宅)(HOME)をダイレクトに結ぶ通勤ライナー」の意味を込めたという。
運転開始日は、2020年6月6日。詳細な運転時刻や料金については、決まり次第知らせるとしている。なお、日比谷線では同日、霞ヶ関~神谷町間の新駅「虎ノ門ヒルズ駅」の開業も予定している。