鉄道コム

JR東、新幹線に新型架線を導入

2020年1月21日(火)14時42分

現行型と新型電車線設備の概要
現行型と新型電車線設備の概要

JR東日本と鉄道総合技術研究所(鉄道総研)は21日、東北・上越新幹線において、新型電車線設備を導入すると発表した。

導入するのは、鉄道総研が新たに開発した「高速シンプル架線」。パンタグラフが接する「トロリ線」、トロリ線を吊る「ちょう架線」の2本から構成され、従来型よりも設備点数を削減している。また、今回開発したタイプは営業最高時速320キロ線区で使用可能だが、トロリ線を高強度・軽量なものに変更することで、最高時速360キロにも対応可能としている。

東北・上越新幹線のうち、国鉄時代に開業した区間では、トロリ線とちょう架線に加え、ちょう架線とトロリ線の間に入る「補助ちょう架線」の3本から構成する「コンパウンド架線」を使用してきた。在来線用のシンプル架線よりも高速での走行に対応しているが、構成部品の多さがネックとなっていた。今回の新型設備導入により、輸送の安定性向上や省メンテナンス化を図るほか、将来の速度向上にも対応する。

新型設備の導入は、2020年度以降。東北新幹線の上野~大宮間・古川~盛岡間、上越新幹線の大宮~本庄早稲田間の、計330キロを予定する。JR東日本は、今回導入予定以外の区間について、設備の老朽度や走行実績を勘案しながら、導入を検討するとしている。

2020年1月21日(火)14時42分更新
 

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道未来インデックス

  • 伊予鉄道7000系営業運転開始[2025年2月]
  • 京成3200形営業運転開始[2025年冬]

鉄道コムおすすめ情報

画像

登場時デザイン撮影会で

京急600形30周年にあわせた撮影会が12月に開催。600形デビュー時デザインが撮影会限定で復活。

画像

東武の車両「記録推奨度」

この車両、いつまで走る? 引退が危ぶまれる車両や、見た目が変わりそうな車両をご紹介。今回は東武編です。

画像

4000系が「機関車風」塗装に

「西武秩父線開通55周年記念車両」11日運転開始。4000系をE851形を模した塗装に変更。

画像

撮影スタイルとレンズ選び

撮影スタイルにあったレンズ選びについて、プロカメラマンが解説! 今回は、高倍率ズーム・広角レンズ編です。

画像

京都鉄博に381系

12月12日~17日に特別展示。16日までは、一部で「スーパーくろしお」色ラッピングも実施。

画像

11月の鉄道イベント一覧

数百件の情報を掲載中。鉄道旅行や撮影の計画には、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。