鉄道コム

近鉄など、ブロックチェーンを活用した乗車券の実証実験に着手

2020年1月31日(金)15時26分

実証実験のイメージ
実証実験のイメージ

近畿日本鉄道は29日、三菱総合研究所、オムロン ソーシアルソリューションズ、chaintope、近鉄グループホールディングスと共同で、ブロックチェーン技術とQRコード活用したデジタル乗車券の実証実験を実施すると発表した。

実証実験は、企画乗車券のデジタル化や、地域活性化などを目指したもの。スマートフォンアプリでQRコード乗車券を発行し、自動改札機にかざすことより、通過時の日時記録や入出場可否判断などを実施する。これにより、乗車券をデジタル化した場合の利便性や業務効率化、コスト面や業務面の検証、ブロックチェーン技術を用いたチケット発行・管理システムなど技術面の検証を行う。

実証実験は、2月17日から23日にかけて実施。近鉄日本橋駅と近鉄八尾駅に実証実験用の自動改札機を設置し、参画各社の関係者約50人を対象に実施する。

ブロックチェーンは、取引記録をユーザーが共有し、各記録をチェーンのように繋ぐ暗号化技術。従来の中央集権的データ管理よりも耐改ざん性やコスト面で優れている。近鉄グループでは2017年以降、ブロックチェーン技術を活用した地域活性化への取り組みとして、デジタル地域通貨の実証実験を3回実施。2019年11月から2020年1月までの間には、ブロックチェーンを用いたデジタル地域通貨を期間限定で実用化した。

近鉄は、将来的な目標として、企画乗車券のデジタル化による販売チャネルの拡大、業務の効率化、デジタル地域通貨との連携やデータ分析による次世代型シームレスサービスの実現を掲げている。

2020年1月31日(金)15時26分更新

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道未来インデックス

  • 札幌市営地下鉄タッチ決済乗車実証実験開始[2025年春]
  • 蒲須坂駅・郵便局窓口業務一体化[2025年春頃]
  • 山陽電気鉄道カードタッチ決済乗車サービス提供開始[2025年春]
  • 京王井の頭線自動運転実証実験開始[2025年春]

鉄道コムおすすめ情報

画像

ラストランは2月10日

「青胴車」5001形は2月10日にラストラン。引退前の「乗車会」開催や、引退記念グッズ発売も。

画像

「T4編成」展示へ

1月で引退の「ドクターイエロー」T4編成、先頭車がリニア・鉄道館で保存へ。6月に展示開始予定。

画像

幻の東京圏「改良計画」とは?

1950年代の国鉄は、東京圏を今と違った形に改良する計画を持っていました。その中身とは?

画像

「サステナ車両」5月デビュー

元小田急の西武8000系が、車両基地を出場。デビューは2024年度末から2025年5月末に変更。

画像

撮影スタイルとレンズ選び

撮影スタイルにあったレンズ選びについて、プロカメラマンが解説! 今回は、標準~望遠・超望遠レンズ編です。

画像

1月の鉄道イベント一覧

2025年も鉄道コムをよろしくお願いします。1月の計画立案には、イベント情報をどうぞ。

画像

イベント投稿写真募集中!

鉄道コムでは、臨時列車や基地公開など、さまざまなイベントの投稿写真を募集中! 投稿写真一覧はこちら。