東京都は1日、京浜急行電鉄本線の連続立体交差事業に着手すると発表した。
事業を展開するのは、京急本線のうち、泉岳寺~新馬場間約1.7キロメートルの区間。北品川駅を高架化し、補助第149号線(八ツ山通り)など踏切3か所を除却する。北品川駅は相対式2面2線で、保守線を1線設置する。また、品川駅を現在地より北側へ移設し、地平駅とする。
品川駅の移設は、北品川駅の高架線から品川駅現在線へと接続した場合、勾配や分岐器などの配置により、改良範囲が広くなることを受けたもの。地平化にあわせて、駅設備を現在の2面3線から2面4線へ増強。JR線と同じ2階に改札口やコンコースを設置し、利便性も向上させる。
連続立体交差事業は、1日に国土交通省から都市計画事業の認可を取得したもの。事業費は1247億円で、2020年度から2029年度にかけて実施する。東京都は、本事業による踏切の除却により、踏切遮断による交通渋滞及び踏切事故が解消され、道路と鉄道それぞれの安全性が向上するとしている。