三菱重工エンジニアリング(MHIENG)は16日、東京都交通局の日暮里・舎人ライナー用車両12本60両の製造を受注したと発表した。
2008年に開業したAGT(自動案内軌条式輸送システム)路線の日暮里・舎人ライナーは、開業以来利用者が増加し続けており、混雑の緩和が求められてきた。MHIENGでは、座席配置の工夫や車体の軽量化によって輸送力を強化した330形を、2015年度と2019年度に納入。同線の混雑緩和に寄与してきた。
MHIENGは今回、東京都交通局より12本60両の車両製造を受注。次世代型シート「G-Fit」の採用などにより、従来車両よりも輸送力を高めた車両を製造する。この車両の投入により、日暮里・舎人ライナーの既存車両を置き換え、朝夕を中心とする混雑緩和に貢献するとしている。
日暮里・舎人ライナーでは、開業時に投入された300形12本、開業以降に追加投入された同形式4本、2017年度に投入された320形1本、2015年度と2019年度に投入された三菱重工業・MHIENG製の330形が3本在籍している。このうち300形については一部座席がクロスシートとなっており、他形式よりも定員が少なくなっている。東京都交通局では、2019年に発表した「東京都交通局経営計画2019」において、座席を全てロングシート化した車両へ、2022年度以降に順次更新するとしていた。