阪堺電気軌道は6月30日、国土交通省近畿運輸局に対し、軌道旅客運賃の変更認可申請を実施した。
旅客運賃の改定は、同社の経営健全化に向けたもの。老朽化した車両や施設設備の更新、サービス改善や安全性確保に向けた投資を実施するため、消費税率改定を除くと1995年3月以来となる運賃改定に踏み切る。
申請では、上限運賃の大人普通運賃は全線均一で250円とするが、実際に適用する実施運賃では、全線均一230円とする。定期旅客運賃は距離制から均一制に変更し、大人1か月運賃は9660円とする。実施運賃の平均改定率は、大人普通運賃で5.938%、定期旅客運賃で10.576%となる。
運賃変更の実施日は、2020年10月1日を予定する。