東武鉄道は5日、東武日光駅を発着するSL列車「SL大樹『ふたら』」を運行すると発表した。
SL大樹「ふたら」は、東武日光線の下今市~東武日光間で新たに運転する列車。東武鬼怒川線の下今市~鬼怒川温泉間で2017年より運行している「SL大樹」と同様、SLと客車3両、ディーゼル機関車の5両編成で運転する。
この列車の運転は、同社の「SL復活運転プロジェクト」の当初の理念である、「日光・鬼怒川エリアの活性化」を目的に実施するものだという。SLが日光エリアに乗り入れることで、日光・鬼怒川温泉・今市の3つのエリアが互いに連動し、地域の回遊性向上を目指す取り組みだとしている。
列車名の「ふたら」は、男体山の旧名である二荒山(ふたらさん)に由来する。SLが東武日光駅までの運転を開始するにあたり、鉄道産業文化遺産であるSLとともに、男体山をはじめとした奥日光の雄大な自然や、世界遺産「日光の社寺」等の威風堂々とした姿を感じてもらいたいという思いを込めたという。
SL大樹「ふたら」の運転開始日は、2020年10月3日。当面の間は臨時列車としての運転となる。初日は団体臨時列車として運転し、以降2020年度内は月1日程度設定する。
また同社は、鬼怒川線のSL大樹について、従来のC11形207号機に加え、2020年にC11形325号機を導入したことから、2021年夏以降は平日を含めた毎日運転を実施するとしている。